DHD.audio 「SX2 Compact Mixer」スタジオ工事完了しました~♪

サウンドエコーの岡部です。
10月26日(土)・27日(日)・28日(月)の3日間で高崎市某放送局様のスタジオ機材入替工事が完了しました~(^^)/

いやいや、ついにXデーを迎えたっつー感じですけど・・・(笑) 

ザックリではありますが、機材入替工事をちょっと紹介します。(^.^)

既設のミキサーは「ADgear RC-1000」です。
ん~だいぶ使い込んできましたよね~14年くらい使ってきたのかな?愛着もありますけど今日で見納めですよ。

最初に一番大型なミキサーから片付けて行きます。
本体を開け接続ケーブルなどを切り離します。

ケーブルの切り離しが終了したら後は一気にミキサー本体を取り除いてしまいます。


とりあえず切り離したはいいですけど、すげーケーブルの数ですでにグチャグチャです!(笑)


ミキサー本体は半埋め込み設置されていましたので大きな穴があいてしまいます。なので、事前に製作しておいたテーブルを載せます。


載せてみると、もう何事もなかったようにきれいになったな~って感じですね。ん~イメージ通りの仕上がりです。
テーブルは載せただけだと動いてしまって危険なので、下側からビスで数か所固定します。そして新しいミキサーの設置か所にマスキングして、ケーブルの配線する穴の位置にも記しを付けておきます。

今回はテーブルにマイクアームとモニターアームを固定したいのでテーブルの縁に厚みをもたせて補強をお願いしました。

通線用の穴をあけます。

テーブルの加工はこれくらいなので、GPIOケーブル等の製作を始めます。
GPIO、FU BOX等のリモートケーブルはリモートユニットの配線図のとおり作成します。




この細か~い作業がしばらく続きます・・・

で、リモートケーブ作成していただいている間に、ヘッドホンアンプ「HP1」をアナテーブルに取付けてしまいます。



ヘッドホンアンプ「HP1」は今回4台取付ました。
前にもご紹介しましたが、特徴的なのは4台のうち1台に音声入力と電源を投入して、あと残り3台へはLANケーブル使用でカスケード接続すれば電源と音声が送れます。
今回はアナウンサー向け、ゲスト向けとトークバックは系統を分けず、一系統のみで考えていましたのですべてカスケード接続で対応しましたが、系統を分ける場合は個別配線が必要ですね。

>ヘッドホンアンプ「HP1」詳しくはこちら

そして、既設のマイクケーブルも抜いて整理しました。
マイクは最大7本同時使用する番組もあるためマイクの数だけケーブルが必要になるわけですけど、できるだけ本数を減らしたいので、ミキサーとアナテーブルまでをマルチケーブルを通します。
床に置くとまた散らかりそうなんで壁面と取付けてみました。(笑)


12ch入力、4リターン仕様です。1CH~7CHはマイクで使用します。残りは外部入力などで使用します。持ち込みのipadとか・・・
そしてリターンのAからアナウンサー、ゲスト向けのヘッドホンアンプへ音声を返します。

そうそう、アナテーブルの足元の山になってるケーブル、ん・・・懸案事項になっていたかどうかは知りませんけど、いい機会なので整理してしまいましょう~
まあ、外部の人間が言うのも余計なお世話でしょうけど、ゲストさん来て片付いていた方が気持ちイイですしね!何よりも、原稿読んだりしていても足で踏んだりして気が散りますよね。

使用しないケーブルは回収して、無駄に長いケーブルは切断して加工しなおします。


まあ~そこそこ片付いたか・・・な?

さて、ケーブル製作も終わったところで追加の接続盤の取付け、そして機材設置レイアウトを若干変更します。


外に出ていた電話中継用の装置をラックマウントさせ、一番下のグレーの機材がリモートユニットです。
このリモートユニットにFU BOXを接続、またメディアプレーヤーやCDプレーヤーをフェーダースタート/ストップさせるためのGPIOなどのREMを接続します。

こちらは、新しく設置した機材です。


上から今回のミキサーの心臓部でもある「I/O Core」、2段目左が電源モジュール、右がマイクの追加モジュール「52/XC Mic/Headphone Module」です。
そして最後が接続端子盤です。
これらの機材へ向けて接続していきます。

接続はすでにI/O Coreにプログラム設定がされていますので資料に沿って配線します。



そしてテーブルにミキサーを設置します。


6フェーダー+6フェーダー+4フェーダーの3ピースです。電源モジュールから各フェーダーへLANケーブルを接続します。
データと合わせて電源も重送されますので合計3本のLANケーブルのみの接続が完了します。とてもシンプルです。

FU BOXへの接続も完了させます。


ちょっとピンとが甘かったですね!すみません(>_<)
FU BOXには電源はなくすべてリモートユニットから送られてきます。
写真はONの状態で、「ONランプ」と「ON AIRランプ」が点灯します。Tバーを下げるとOFF状態で「OFFランプ」のみが点灯になります。

これでアナテーブル周りの作業は完了です~(^^)/

そうそう、ちょと見づらい場所にあった運行画面もテーブルの中央に移設です。

このあと永遠と機材動作確認が続きますが、確認を始めてすぐに1番~8番まであるマイクの内、1番と5番以外のマイクの音が出ない、CD1の音声も出ない、アナウンサー向けヘッドホンOUTもしない、TELも出ない、CDのフェーダースタート/ストップもしない・・・等々問題山積でした。
それでも配線接続等再度確認して、2番マイクを除くマイクは復帰しましたが、他の問題は解決できませんでした。

ということで、ここまでが26日(土)・27日(日)2日間の作業です。
本音は2日間ですべての動作確認ができて3日目はテクノハウスのHさんを待つだけにしたかったですが・・・追い込みきれずちょっと残念です。
明日テクノハウスんのHさんが来て、12時遅くても13時までにこの問題が解決できていなかったら夕方の生放送はダメかな・・・無理しない方が・・・なんて感じまして、しかし某放送局のYさんは放送出す気満々だし! って思いながら帰宅しましたよ。

ついに!3日目最終日の作業です。

前日の課題には手を付けず、やり残していた配線の整理や散らかっていたゴミなど片付けます。
そしてテクノハウスのHさん登場です!いや~心強いです!(^.^)

前日に解決できなかった点をリスト化しておいたのでそれをもとに確認作業です。「IO/Core」とパソコンとを直接つなぎ確認していきます。



結果、あっけなく解決です!前日あんなに悩んでいたのが嘘のようです! 流石です!!!!
そしてトークバックマイクを本体マイクから外部マイクへ変更したいただくなど、若干のプログラム変更をお願いしました。


このマイクをマイク8番(DJ)マイク兼トークバックマイクに割り当てていただきました。
今回はマイクアームに取付けましたので何やらそれっぽくなってきました~

DADのディスプレイとノートパソコンもデスクのスペース確保ということでアームに取付けて浮かせてみました。

そして運行画面をミキサーの正面に移設してついに完了です~(^^)/


あとは各番組スタッフへ時間がないのでザックリではありますが、技術担当Yさんより操作方法のレクチャーを行い16時00分からの生放送を待つだけです。っていうか、もう前室では番組の打合せが始まっていましたけど・・・もう時間ギリギリです。


そしてついに16時00分生放送開始です!
いや~ホント久しぶりに手に汗握るって感じでしたね~ もっとも、このスタジオから本局スタジオへ音声送り返しのテストでは確認ができているので、「まあ、大丈夫だろう」とは思っていてもやはりソワソワしますよね。ホントにホッしました。(^^♪

ここまで来る間色々ありましたけど、そもそも機材入替のお話を最初に打診されたのは昨年の11月頃だったかと思うので、もう1年が経過しようとしているんですよね。そして本格的に意見交換をさせていただいたのは今年のお正月明けくらいで、技術担当のYさん、Hさん、そしてわたくし岡部とで「こんな機能が欲しい・・・」、「こんなことがしてみたい・・・」とか「こんなことができたらイイね。」等の話をしまして機材を提案させていただくことにしたわけですけど、まあ~前にも書きましたけど今まで放送機材にはあまり係わってきませんでしたので、経験不足と勉強不足でどっから手をつけていいのかチョット途方に暮れた感があったんですよね・・・(>_<) きっかけが掴めるまで悩みましたね。掴めてからも悩んでましたねど(笑) それに要領も悪くて2人をイライラさせてしまったかな・・・と反省しています。
それでもイイ経験と勉強させていただいたなと思っていて、そして形に残る仕事をさせていただいて感謝しています。ありがとうございました。
そして、株式会社テクノハウスのHさん、Wさんありがとうございました。

まあ、まだ新しい機材が動き始めたばかりなので設定変更したり、音がまだ決まらななかったりと落ち着くまではまだ少し時間がかかるかな・・・?でも皆使い慣れているし若いのですぐ慣れちゃいますね。心配は無用ですね!(笑)

ということで、以上です~(^.^)

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>>今回大変お世話になりました「株式会社テクノハウス」さん、詳しくはこちら